小学生以下のお子様をお持ちの保護者様へ ~わが子に勉強を諦めさせないために~

こんにちは。
富山県高岡市福岡町にある
道徳塾の塾長の道徳一博です。

小学生以下のお子様をお持ちの保護者様に、
是非お伝えしたい私の経験と考えをブログ
にまとめました。

長文ですが、お子様が中学生や高校生になら
れたときに「勉強を諦めること」のないよう
にするためにも、ぜひお読みください。

〈目次〉
■勉強を諦めた中学生が増えた?
■学校の対応
■高校では状況がさらに深刻
■原因は?
■現在の小学生たち
■「勉強が楽しい」
 「勉強したい」という思いを大切に
■学ぶことは楽しい
■道徳塾での取り組み


勉強嫌いになる前に.jpg
道徳塾は、かつては中学生や高校生の募集が
メインでした。しかし、5年前から『育脳寺
子屋』に加盟し、小学生低学年からの募集を
始めました。

「小学生それも低学年から塾に通うなんて早
過ぎるのでは?」とお思いの方も大勢いらっ
しゃるかもしれません。

私も10年前まではそう思っていました。
塾に通い始めるのが遅ければ遅いほどよいと
も思っていました。

しかし……

現在は、どうしても小学生それも低学年から
指導を始めざるを得ないと強く感じています。

子どもたちの学習環境に異変が起こっている
からです。

■勉強を諦めた中学生が増えた?
近年子どもたちの学力低下が進み、中学や高
校で、生徒間の学力差が拡大していると言わ
れています。

私は、子どもたちの指導を始めて20年近くに
なり、小学生から高校生まで1000人を超える
生徒たちとかかわってきました。

そして年々彼らの学力低下を肌で強く感じ、
危機感を募らせています。

中学生のお子様をお持ちの方は是非、学校の
成績表の得点分布をご覧になってください。
中学校のテストの得点分布表には通常、平均
点付近に人数のピークが見られますが、平均
点より低い点数のところに2つめのピークが
見られませんか?
得点分布表(イメージ).jpg
十数年ほど前から2つめのピークが目立つよ
うになってきたように思われます。
近隣の中学1年生の最近の定期テストの得点
分布表を分析すると100点満点で40点未満の
生徒が全体の30%程度を占めています。

その2つめのピークから、勉強をしたいのだ
けれど、どうしていいかわからない生徒や
勉強を諦めてしまった生徒の姿が見えてき
ませんか?
勉強をしようにも、学習習慣が付いていなく
て集中できなかったり、分からないことが多
すぎてどうしようもなくなっているのです。

■学校の対応
学校の対応としては、主に大量の課題を課す
ことで学力を向上させようとしています。先
生方の頑張りには頭が下がる思いですが、さ
ほどの効果はないように思われます。それど
ころか、生徒の負担が増すばかりで、ますま
す彼らは勉強から遠ざかってしまっています。

私の子どもたちもこの大量の宿題で、自分の
やりたい勉強ができず苦しんでいました。詳
しくはブログ『宿題が多すぎる』をご参照く
ださい。

最近の中高生は勉強しなくなったと言われま
すが、このような環境では、勉強から遠ざか
ってしまうのも必然的なことのように思われ
ます。

自分で学習できる生徒とそうでない生徒との
学力格差はますます拡大していきます。

■高校では状況がさらに深刻
富山県は伝統的に大多数の中学生が県立高校
への進学を希望します。近年は、生徒数の減
少により各高校の競争倍率は低下し、定員割
れを起こす高校も少なくありません。

その結果、高校での学習に必要な学力が備わ
っていない生徒も合格してしまいます。

それにより、中堅以下の高校の指導現場は深
刻な状況のようです。生徒たちの訴えからは、
生徒の指導を諦めてしまったのではないかと
思ってしまうような行動をされる先生もいら
っしゃるようで、教育現場の混乱ぶりが伺え
ます。

進学校とされている高校の先生方も苦労され
ているようです。

自発的に学習できない生徒が増えたため、や
はりここでも、学習時間を確保するために大
量の課題を強制せざるを得なくなっています。

生徒たちはますます追い込まれ、自分を守る
ために不登校や退学を選択する生徒もたくさ
ん見てきました。

■原因は?
この学力低下の原因についてはいろいろと取
りざたされておりますが、その中でも、私は
小学生時代の家庭環境や学習環境の影響が大
きいのではないかと考えています。

■現在の小学生たち
小学生も中学年から高学年を迎えると「めん
どくさい」「疲れた」が口癖の子どもたちが
増えてきます。

子どもたちに何が起こっているのでしょうか?
最近の小学生はとにかく忙しい。習い事や塾、
それから学校からだされるたくさんの宿題に
追われ、自由になる日が週に1日あるかどう
かという児童もいます。

勉強が「めんどくさい」と言い出す3,4年
生ごろから、学校での学習内容が難しくなっ
ていきます。

スポ少や習い事で忙しい状況で、
親に「宿題しなさい」と言われ、
宿題をしないと教師に叱責され…

強い「やらされ感」を感じながら勉強してい
ます。勉強というよりは生産性のない「作業」
になってしまっている児童もたくさんいます。

自分がこんな状況に置かれたらどう感じるか
想像してみてください。勉強が「苦行」以外
の何物でもなくなるのではないでしょうか。
進んで学習する気も起きないと思います。

スポ少にしても塾を含む習い事にしても、
指導者の指示通りに行動することを強制され、
さらに児童たちに追い打ちをかけます。

子どもたちは「自分のやりたいことを自分の
意思で主体的にやる」
というごく当たり前の
機会が奪われているように思えます。

時間があれば自分の世界に没頭できる好きな
ゲームの世界に逃げ込みたくなる気持ちも分
かるような気がします。


勉強がどんどん難しくなっていく中で、この
高ストレスの環境のもと、高圧的なやらされ
の勉強にうんざりし始め、学習意欲が削がれ、
ますます勉強がわからなくなっていく…。


クラスが荒れてしまうのも仕方がありません。

多くの生徒たちがそのような悪循環に陥って
いるのではないでしょうか。
小学生無気力.png

この悪循環にはまってしまうと、中学生にな
ってから勉強を始めようと思ってもなかなか
思うようになりません。

高校受験期を迎えて、本人が学習したいと思
ったときにも、思うように学習できない場合
もあります。

塾に通うにしても、学習が考えることのない
作業として定着してしまっていたり、そもそ
も学習習慣がついていなかったりで、成果が
なかなか上がないケースが増えてきました。


では、どうすればよいのでしょう?

■「勉強が楽しい」、
 「勉強したい」という思いを大切に!


小学校に入学したての多くの児童は、新しく
学ぶことに対してワクワクしています。

「勉強がしたい」、「勉強は楽しい」と感じ
ている児童が多いのではないでしょうか。

勉強をポジティブに捉えているこの時期に
主体的な学習習慣をつけさせたいものです。
HP用03.jpg
かといって、むやみに習い事を増やしたり、
勉強の強要や知識の無理な詰め込み、先取り
学習などは逆効果になる場合がありますから
注意が必要です。

忙しいというストレスの高い状態で、さらに
「勉強しなさい!」と強制することで、本来
持っている自主性が損なわれかねません。

また、先取り学習することで学校の授業での
気づきを阻害したり、考える機会を奪ったり
する恐れもあります。長期的なスパンでは、
先取り学習はメリットがないとの研究もあり
ます。先取り学習を推し進める塾に通ってい
た子が高校受験期や高校進学後に伸びや止む
事例も私自身たくさん見てきました。


「勉強は楽しい」という思いを維持しながら、
無理なく学習習慣を身につけることが大切で
す。


自分が「勉強したい」という気持ちを持った
中で、「自分で決めて、決めたことを実行す
る経験をさせてあげること。

あくまでも子ども本人の意思を尊重すること。

たくさん失敗すると思いますが、そこから学
ぶ経験をさせてあげること。


これこそが、主体的な学習態度を身に着ける
秘訣であると私は考え、低学年からの指導を
始めました。

■学ぶことは楽しい!
何のために勉強するのか。
勉強はテストで良い点をとるためにするもの
でも、誰かに褒められるためにするものでも、
よい学校に進学するためにするものでもあり
ません。

AI時代を生きる今の子どもたちは、生涯学
び続ける必要があると言われています。


学習が「苦行」では、人生そのものが
「苦行」となってしまいます。

ピカピカの1年生が感じているように、学ぶ
ことは本来楽しくてワクワクするものです。
「学び」が楽しいままであれば、人生も楽し
く充実したものになるのではないでしょうか。

当塾の授業中の子どもたちの表情を
こちらからご覧ください。
みんな楽しそうですよ。

■道徳塾での取り組み
小学生は学習の土台づくり!
主体的な学習態度を身に着けるために大切な
のは「自分で考えて、行動する経験をさせる
こと」と私たちは考えています。

“自立自律学習”を目指す「育脳寺子屋」に
は、そのための仕組みがあります。


「自分から進んで学習する習慣」が「自分で
考えて行動する大人」を作り上げます。

その習慣は、中学や高校、社会に出てからも
役立つ生涯の宝となるはずです。

この習慣を身につけるには、実は、塾での指
導だけでは足りません。家庭での過ごし方が
大切です。その為にも塾と保護者様が連携し
て、情報を共有しながら子どもたちとかかわ
っていく必要があります。

当塾では、無料相談会やメール、SNSなど
で情報を発信しつつ、個別にお子様に関する
情報を塾と保護者様と共有しながら指導を進
めています。

このブログの内容に少しでも共感された方、
興味を持たれた方、ぜひ当塾のホームページ
を訪問してください。

ご意見やご感想をお待ちしています。

最後に、当塾に通われている児童の保護者の方
の感想を紹介させていただきます。
画像では見にくいかもしれませんので、ホームページをご覧ください。
保護者の感想01.jpg
保護者の感想02.jpg
保護者の感想03.jpg
道徳塾ホームページへ
育脳寺子屋ホームページへ


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