当塾が加盟している育脳寺子屋が
『MAC NEWS』という情報誌を
毎月発行しています。
毎号、子育てのヒント満載ですので、
ぜひお読みください。
2020年4月号が届きましたので、紹介しますね。
お子さんがのびるかどうかは、
お母さん次第!?
実は…
トライアルの感想文がとっても重要なんですよ
育脳寺子屋はこの春、多くの仲間たちが入塾してくれました。特に新小学1年生は3月から来てくれている子も多く、最初は大きなお姉さん・お兄さんと一緒に学ぶ環境に戸惑っていましたが、やっと塾にも慣れ「自学自習」のスタートラインに立てているのではないでしょうか?4月スタートのみんなは今から一緒に頑張りましょう (^^)
新しい仲間が増えたこの時期、良い機会ですので育脳寺子屋で使用している教材のこと、なぜ毎回感想文を書いて頂いているかなど、ここでまとめてみようと思います。
昨年の4月号も同じような内容を書きましたが、この春に入塾された方は育脳寺子屋について理解を深めて頂き、入塾して何年も経つ方は再確認の機会にして頂ければと思い、再度書かせて頂きます。
一つ言えることは、お子さんを勉強好きで「もう~、早く宿題しなさい!!!」と言う必要のない子に育てるには、「塾」だけではなく「ご家庭」のご協力が必須だということです。実は毎月お願いしている「育脳トライアルの感想文を書く時のお母さんの対応」がお子さんを勉強好きにさせるか否かを大きく左右させるのです・・。
(こう言われるとプレッシャーですよね 笑 )
「育脳トライアル」
に取り組むとどうなるの??
ほぼ月に1冊のペースで取り組んでもらっている育脳トライアルですが、子どもたちに一番人気の教材です。人気の秘密は何なのか・・?それは、『答えが一つではない問題が多い』からです。
いきなりですが問題です。あなたはこの問いに対してどんな答えを出しますか?
解答例で言うと、
ア・・食べる時に使わない。
イ・・これだけ先が分かれている
エ・・これだけ二本
エ・・これだけ刺したり切ったりではなく
つまむもの
エ・・これだけ木で、他は鉄の部分がある
※その他も多数ありますよ!!
つまり、考え方(定義の仕方)によって様々な解答になるのです。学校のテストでは答えはひとつなので○か×で採点され、「なぜその答えにしたの??」ということを聞かれることはほぼありません。育脳寺子屋では低学年の間からこのような問題に取り組むことによって、楽しみながら思考力を鍛えているのです。自分なりの考えで答えを出して〇をもらえるので、子どもたちは楽しいと感じるのです。
これからの時代は「知識」だけではなく「知恵」のある子でなければ生きていけません。低学年の頃から様々な側面から物事を見る訓練に取り組んでおけば、固定概念ではなく柔軟な視点を持った子に育つのです。丸つけをしていると本当に感心させられる解答が多く、日々楽しませてもらっています(^^)
「点描写」は何のために描いているの・・?
育脳トライアルには2ページごとに「点描写」のページがあります。恐らく『これは何のために取り組んでいるのだろう・・?』と感じている方が多いと思います。点描写は空間認知能という領域のトレーニングになります。
空間認知能とはその名の通り、空間を認知する領域なので、算数・数学の図形問題や空間問題に強くなりますし、書写書道の観点からも、正確
に形を整えながら線を描くことにより美しい文字を書く力(=考える力)となり、ひいては学習能力向上にもつながっているのだと思います。(書写書道に真面目に取り組む生徒さんたちが一様に学習成績においても優秀なのも頷けます)
また日常生活でも「時間の感覚」や「段取りを立てて、その通りに物事を進めていくこと」もこの空間認知能が関係しているらしいのです。
「悪気が無いけど時間にルーズ・・」
「学歴はあるのに仕事が出来ない・・」
身近にそのような人がいたとしたら、その人は空間認知能が低い可能性があります。
国立大学合格者が、
「やってて良かった、トライアル!」
「僕が国立大学に合格出来たのは育脳トライアルのお陰だと思っています。育脳トライアルに取り組んだことで『ものの見方は一つではない』ということを学びました。その考え方が、勉強の仕方に良い影響を与えてくれました。」
育脳寺子屋では成績も良くなるよう指導するのは当然ですが、それ以上に社会に出てから困らないよう、「考える力」「自ら行動する力」を育みたいと考えています。そのような理由から、勉強が難しくなる前の幼児~小学校低学年の間に入塾頂いているのです。
なぜ親が
「感想文」を書かないといけないの!?
育脳寺子屋では育脳トライアルが終わる度に生徒本人、親御さん共に感想文を書いて頂いています。その提出がないと次の一冊をもらえないばかりか「忘れ物」扱いとなり、授業が受けられません。
正直「なぜ親が感想文を書かないといけないの??」と思われている親御さんが多いのではと思います。特にお子さんが複数人MACに通っている親御さんからすると大変な労力だということはよく理解しています。
なぜ親にまで感想文を書いてもらう必要があるのか、その理由は大きく2点あります。
①「お子さんの学習意欲向上の為」
育脳トライアルは月間教材となっているので、ほぼひと月に1冊のペースで進みます。お子さん本人からすれば、ひと月かけて一冊のテキストをやり終える事は非常に大きな達成感・満足感を得ることができます。さらに親がそのテキストを見てくれて、感想まで書いてくれれば「よし、次も頑張ろう!もっとたくさん○をもらえるようにしよう」と、学習意欲が増すのです。親が感想文を書いてくれる=ちゃんと自分の事を見てもらっているという安心感から、良い学習習慣を身に付けられるようになります。
②「わが子の成長を把握して頂く為」
「うわ~、うちの子この問題に対してこんな答え書くんだと、子どもの内面を垣間見た気がしました。」という感想文を頂いた事がありました。
子どもたちは日々成長しています。毎月、毎月子どもたちの解き終えた育脳トライアルを見ていると、日々の成長がはっきり見えてきます。書く文字、思考力、発想力などなど。このちょっとずつの成長をしっかりと感じ、見守ってあげて欲しいのです。
大人はどうしても目に見えて分かる結果(テストや成績など数字で表せるもの)を求めがちです。しかし、子どもたちの「ぐっと伸びる時期」は本当に様々です。小学校中学年くらいで一気にお兄さんお姉さんになったなという子もいれば、高学年で急に勉強ができるようになったな・・という子も、中学に入ってある時期から一気に成績が上がった・・など10人いたら10通りなのです。
すぐに結果が出ていないからといって、今取り組んでいることを否定しないようにして下さい。親がそうすると子どもは根気強くひとつの事に取り組めなくなります。
すぐに役立つことは、すぐに役立たなくなる
これは伝説の教師と言われている灘高の橋本武先生の言葉です。今はインターネットによって、たいていの知識は検索ですぐに得られる時代になっています。こういう時代に大事なことは、効率的にたくさんの知識を詰め込むことではなく、少しでも興味、関心があったら横道にそれて、自分で調べ、自分で考え、理解し、その知識を自分の行動に役立てていくことだと思います。
そうして得た知識、知恵、経験といったばらばらの点だったものが次第に繋がって、線になり、面になり、確実な自分の力になっていくのだと思います。つまり、将来的に本当に役に立つ力はすぐには身に付かないし、なかなか目にも見えにくいものなのです。
今の子どもたちはまさにその作業の真っ最中です。すぐに結果を求めるのではなく、長い目で見守ってあげて下さいね。
感想文を書く際のお願い
さて、冒頭の「育脳トライアルの感想文を書く時のお母さんの対応」の件ですが・・。
我が子に感想文を頼まれた時、どのようなリアクションをされていますか?
「よし、じゃあ一緒に見返そうか?どうしてそんな答えになったか教えて!」
というようなやり取りでしょうか?はたまた、
「え、また~?面倒臭いなぁ。後で書いておくからそこに置いておいて」でしょうか・・。
提出頂いている感想文は必ず全てに目を通しています。気になることが書かれている場合は、裏面にお手紙を書いてこちらの意見をお伝えすることもあります。(正直感想文を読ませて頂いていると、感想文を書く際にどのようなやり取りをされているか、だいたい見えてきます・・)
感想文を親に頼む時の、お子さんの気持ちになってみてください。
もし後者のような対応の場合、自分がひと月頑張ってきたことを否定された気になり、別に次の一冊もじっくり見てもらえないだろうから、適当にしておこう・・。とならないでしょうか?前者の場合と後者の場合、どちらの方が「子どもを勉強好きにさせる対応」であるかは明らかですよね。
1週間を分に直すと10,080分になります。その中育脳寺子屋に来てもらっている時間は90~180分程度です。育脳寺子屋にいる時間だけで子どもを勉強好きにする魔法はありません。
子どもはお母さんが大好きです。子どもを勉強好きにさせるかどうかは多くの時間を一緒に過ごすご家庭(お母さん)の対応にかかっているのです。ご家庭で勉強を教えて頂く必要はござませんが、感想文を書く際のやり取りは大切にして頂きたいと思います。
一緒に育脳トライアルを見返す際は、答えの間違いを指摘するのではなく、お子さんの説明に感動し、驚いてあげて下さい。そして、その際に大切な事は、お子さんの眼を見て説明を受けて頂くことです。
親御さんは本当にお忙しい日々だと思います。(私にも小学生の子が二人いるので、毎日子どもと向き合ってくれている妻には本当に感謝しかありません)しかしお子さんを勉強好きにするための、月に5~10分程度の時間です。ぜひこの感想文を書く時間が「苦痛」ではなく、こどもと共通の話題で話が出来る「至福」の時間にして頂きたいのです。
感想文を書く時間がお母さんにとって「至福」の時間になった時が、子どもが勉強好きになる時です。この一年もMACとご家庭の二人三脚でお子さんを育てていきたいと思います。ご理解とご協力、どうぞ宜しくお願い致します。
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